初めて営業をしたとき何を話せばいいのかわからなかったことを思い出します。
とても寒い日でした。その日は祖母と同じくらいのお客様が家にあがりなさいと言ってくれました。お孫さんと私が重なりほっとけなかった、頑張っていきなさいと話をされました。
それから少しだけ努力をしました。お客様にとってどんなメリットがあるのか伝えられるようになろうとサービスや業界について自分なりに勉強しました。
ですがお客様先で説明をしていると考えとくねと言われることが多くなりました。良いサービスがなぜ伝わらないのだろうと思っていました。
あるとき気さくな旦那さんからこう言われました。話はわかった、仕事以外の話をしよう。今までどこでなにをしてきたのか、どんな人生を歩んできたのかをお互いに話をしたり話を聞いたりして笑い声が途絶えなくなってきたころ、奥さんが帰って来られてご飯を食べていきなさいと言われました。
食卓を囲み、楽しい時間を過ごさせて頂いたお礼を伝えて帰宅したのを覚えています。後日会社に連絡が入り契約を結んで頂いたことがありました。
たくさんのお客様と契約する機会ができてくると次第に自分が話すよりもお客様の話を聞く時間ができていることに気付けるようになってきました。
それまで多くの方々に至らぬ点は笑って頂き、なにかと気遣ってもらい、見守って頂いたことで、ほかのお客様の役に立ち、他の方々に恩返しができるようになりました。
人は人との繋がりの中で様々な経験を共有し、成長していく生き物だと思います。会社も同じだと私は考えます。
私たちの会社は、完成された会社ではありません。サービスも人材も発展途上。
ですがお客様との対面にこだわり、顧客の皆様と1日でも多く顔を合わせて話をすることに重きを置いています。
情報社会だからこそ、出会うお客様たちに1つでも多くの役立てる情報を提供すること、お客様の声に耳をかたむけて多くの方に寄り添って仕事をしていくことが必要だと感じます。
この会社には人に真摯で誰かのためにがむしゃらに仕事をしていく集団であってほしいと思っています。